創
創について
ものづくりは手先仕事であってはならない。
作家の内から止むに止まれない思いの表現でなければならないと考えている。
従って、肝心なのは心であると思っている。
秀れた(ひいでた)心なくして、秀れた作品は生まれない。
その秀れた心を養うには不断の鍛練しかない。
自然を全身で感じ、学び、古今の美術品に接してその眼を養い高め、読書によって達人達の言葉を味わう。
この積み重ねがよい作品を生み出すのではないか。
恵那の地に来た当初は、日が昇るとこの小川で顔を洗い、生活用水を2杯汲み、作業をする毎日でした。
「命を込める思いでした仕事は、必ずプラスアルファの何かを生み出す」この言葉は五日間に及ぶ不眠不休の窯焚きの中から得られた境地である。
窯焚きが無難に終わった時もそれなりの焼けが得られる。
が、苦労し続け、まさに命懸けの窯焚きでは、予想外のすばらしい作品がいつも生まれる。
これは偶然ではない。
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